2013年1月1日火曜日

2012 - 2013(あけましておめでとうございます。)

あけましておめでとうございます。
センチメンタル日本代表、wearerのYKです。
旧年中、皆々様には大変お世話になりました。
本年も、wearerともども、何卒よろしくお願いいたします。

何かと慌ただしく働いて、バンドをやって、お酒を飲んで、気がついたら年が明けていました。

年末は、忘年会と称してなつかしい顔に出会ったり。
FacebookやTwitterが、不用意に遠いあの人の近況を運んできたり。
そうして、僕が目の前のことばかりに夢中になっている間に、確かに時は経ち、みんなの人生がどんどん動いていることを知ったり。

大学を卒業していろいろあった僕の周りも、たいがいは無事に就職して、社会的に自立して。
あの人は結婚したとか、それどころじゃなく、子供ができた、もう来年幼稚園だ、云々なんていう話も、決して珍しくなくなりました。
昔から知っている友人たちが、父親や母親になっていくということ、僕は不思議な感慨をもって、そういった話を聞いておりました。

そりゃそうなんです。
まともな社会人が多い僕の周りで、30過ぎて「ロックンロールと入籍しました」なんて言ってる馬鹿は、どう考えても僕だけなのです。
妹など「お兄ちゃんはクズでどうしようもないから、私が頑張ってお母さんに孫の顔を見せる」と婚活に勤しんでおります。

僕はwearerをはじめるまで、まともにバンドなどやったことがありませんでした。
だから、wearerをはじめた時、バンドをやることそのものが、僕にとって大きな喜びでした。
お客さんが全然いなくて、それどころかライヴハウスに友達も全然いなくて、曲もなんだかよくわからん感じで、とにかく毎回ものすごい赤字で。
それでも、なんかいろいろうまいことあしらわれてんなと薄々わかっていても、僕はバンドがやれることが嬉しくて嬉しくて。
バンドをもう絶対やめるまい、バンドにどんなに引きずり倒されても、この手を絶対離すまい、そう思ったのです。

もちろん、今でも、そう思っています。

売れるとか売れないとか、お金になるとかならないとか、世の中にはいろんな考え方があります。
正解はどこにもありません。
僕はただ、僕自身の納得を求めて、今年もできる限りのことをしていきたいと、そう思っております。

そして、何もかもが移り変わっていく時代の中の、ひとつの大きな岩のようになりたいと、そう思っております。
僕はなつかしいワトスン君ではありませんが、それでもひとりくらい、相も変わらずなんかよくわからんことを追いかけているやつがいたほうがいいのではないか。
それを見た古い友人たちの心に、何かじれったいようなくすぐったいような気持ちが残せたら、これ本望ではないか。
そんなことを、ぼんやりと考えております。

ミュージシャンなんてみんな自分勝手でわがままで、いつでもどこでも我が我がで、自意識過剰な馬鹿でもうどうしようもないのですが、それでも僕は音楽が、そして何より、それをいつもまで追っかけているような人たちが好きなのです。

そんなしょうもない人たち含めて、僕のだいじな人たちと、たくさんのよろこびをシェアすることができたなら。
今年、その場所を目指します。
とにかくできるかぎりやってみます。

ひとのしあわせは、ひとの数だけあって、それなのに、時に何か得るために何か失うことがあって。
今年も、僕とwearerに関わってくれるひとびとすべてに感謝しつつ。
なにより一層精進して参りますので、皆様、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

っていうか元旦から長くてすいません。
別に酔っぱらっているわけではないです。

今年も何卒よろしくお願いいたします。


2013.元旦
tofubeatsからのaiko「おやすみなさい」をしこたま聴きながら。
YK